2008年6月23日月曜日

上野・貴金属強奪の防衛医大生、エリート的“遊戯” : ZAKZAK 引用

上野・貴金属強奪の防衛医大生、エリート的"遊戯"
ここにもネット社会の弊害

 東京・上野の貴金属店で3月、貴金属1300万円相当が強奪された事件で、
警視庁が強盗教唆容疑で逮捕した「強盗団の面接官」の正体は、防衛医科大学生
だった。将来が約束された医官の卵は巧みな舌でカネに詰まった早大生まで悪の
道に引き入れた。急造の強盗団の一員として、エリートはなぜ一線を越えてしま
ったのか。

 調べでは、防衛医大5年の男(23)は実行役らと共謀。3月27日午後2時
ごろ、東京駅近くの喫茶店で書き込みに応募してきた元早大生(23)=強盗罪
で公判中=に対し、「強盗の仲間を探している。報酬は300万円」と勧誘した
疑い。

 公判によると、実行役となった元早大生は仙台市出身。早大理工学部に進学し
たのをきっかけに上京した。バイトにのめり込んだ末に留年を重ね、学費と生活
費に詰まった挙げ句の犯行だったという。

 元早大生は公判で、留年と親へ余分な負担をかけているという精神的重圧に「
人生に焦りを感じた」と動機を語っているが、「(男が防衛医大生と知って)信
用できると思った」とも述べていた。

 男は容疑を否認しているが、動機も釈然としていない。

 大手予備校によると、防衛医大は競争率が例年20倍を超える超難関校だ。学
生は特別職国家公務員として扱われ、学費は全額免除される。全寮制で食費から
衣料費まですべて無料で、「学生手当として月々約10万円。期末手当で約35
万円(3.35カ月分)を支給される」(同大)。

 男は東京都世田谷区の高級住宅街に自宅を構える開業医の息子で、「レスリン
グ部に所属しており、身長は170センチ少々ながら、マッチョ体形。成績が飛
び抜けていいというわけではないが、真面目な学生だった」(別の学校関係者)
と、文武両道のエリート中のエリートだった。

 担当教官だった医師も「米国の医療専門誌について質問を受けたことがある。
熱心な生徒という印象だった。大体、金があっても使う暇がないはずだが」と首
をかしげる。

 同大は医師国家試験の合格率が例年100%に近く、昨年は100%に到達し
た。その驚異的な合格率を支えるのは、猛烈な勉強量とされる。

 「学生はプライバシーのない寮生活で、朝6時半に起床し午前0時に消灯、と
いう多忙な毎日を送る。夕方の数時間と週末にしか自由時間はない」(前述医師

 エリートはなぜ、犯罪に走ったのか。ITジャーナリストの井上トシユキ氏は
「連絡役という役回りがいかにも知能犯的。金が目的ではなく、遊びのつもりだ
ったのでは」と分析。増加するネットがらみの犯罪に「クリックするだけの気安
さは世界を広げる分、リスクも広げていることを再認識しなければいけない」と
警鐘を鳴らした。


ZAKZAK 2008/06/23

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