1月30日8時2分配信 産経新聞
■表札から名前消され、憎しみ爆発
長野県富士見町の同町社会福祉協議会臨時職員、五味絵里子さん=当時(24
)=が昨年11月に自宅で殺害された事件で、殺人の罪に問われた絵里子さんの
兄の妻で元同協議会職員、五味咲被告(24)の初公判が29日、長野地裁松本
支部(荒川英明裁判長)で開かれた。検察側は冒頭陳述で、絵里子さんらと同居
していた家から夫らと引っ越し後、自分だけ表札から名前が消えた怒りを契機に
、日ごろから募らせていた憎しみが爆発、殺害を決意したと指摘した。
冒頭陳述によると、咲被告は平成18年7月に同居して間もなく、絵里子さん
から物がなくなったことを指摘されるなどして、絵里子さんと日常的に衝突する
ように。犯行当日は合鍵で絵里子さん方に入り、自分の表札の名前プレートを絵
里子さんのたんすから発見。午後に再度訪問して犯行に及んだ。
被告人質問で咲被告は、プレートを発見した際のことを「悔しくなり、今まで
のこと(確執)を全部思い出した」と供述。また、同居していた昨年7月に「『
死んでいなくなるか、離婚していなくなるかどっちか選べ。お前の一番大切なも
のを奪ってやる』と言われた」などと述べ、日常的に対立があったことを示唆し
た。
一方、弁護側は冒頭陳述で、「咲被告は、交際男性と別れて実家に戻った絵里
子さんからいじめに遭っていた」と、殺害の動機になった2人の対立は、絵里子
さん側の一方的な「いじめ」だったと指摘。具体的には「スカートがなくなった
ことを咲被告のせいにした」などとしたが、咲被告も、絵里子さんの車に傷をつ
けるといった「仕返し」をしたことがあったとした。
この日の罪状認否で、咲被告は起訴事実を認めた。弁護側は殺害の実行行為自
体は争わないものの、「犯行時、心神喪失か耗弱の状態だった」と、責任能力を
争う姿勢を示した。
◇
【用語解説】富士見町義妹殺害事件
長野県富士見町で平成19年11月7日、同町社会福祉協議会の臨時職員、五
味絵里子さんが自宅で殺害されているのが見つかり、県警は事件発生2日後の9
日、絵里子さんの兄の妻、咲被告を殺人容疑で逮捕。起訴状によると、咲被告は
7日午後4時35分ごろに絵里子さん方に入り、持参した金づちで頭を多数回殴
打して紙ひもで首を絞め、さらに絵里子さん方にあった包丁で首を多数回刺して
失血死させた。
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