2024年6月19日水曜日

園子温監督の“性加害”を告発した元女優・千葉美裸さんが自殺していた

 園子温監督の“性加害”を告発した元女優・千葉美裸さんが自殺していた

 

〈May her soul rest in peace(彼女の魂が安らかでありますように)〉

 1月26日、元女優・千葉美裸(みら)さん(享年36)への追悼の言葉をツイートしたのは、自らも映画監督からの性被害を告発してきた女優・睡蓮みどり(35)だ。

 愛知県出身の千葉さんは上京後、2008年の映画『花影』でデビュー。14年の映画『夜だからNight, Because』で初主演を果たした。本作は榊英雄氏が監督を務め、公開中止となった『蜜月』と同じ脚本家とカメラマン、港岳彦氏と早坂伸氏のタッグだった。

「女優業の傍ら、シンガーソングライターやロックバンドのメンバーとしても活動していた。プライベートでは19年に長男を出産。21年7月に『シングルマザーとして愛する息子に安心と安定した環境を与えたい』と芸能界引退を発表していました」(映画誌記者)

「週刊文春」は昨年3月、榊氏による性加害を報道。千葉さんはその直後にブログを更新し、自らも著名な映画プロデューサーから被害に遭っていた経験を打ち明けた。以降もSNSやネット番組に顔出しで出演。被害を発信し続けることで業界の改善を願っていたという。

 さらに、あの有名監督も加害者の一人だと彼女は主張していた。園子温氏(61)。『愛のむきだし』や『ヒミズ』などの作品で、世界的に高い評価を受ける監督だ。

「千葉さんは約10年前に園氏の部屋に連れて行かれ、寝室のベッドに押し倒されてキスをされたり、胸を揉まれたりしたと主張しています。園氏本人のものと思われるLINEのスクリーンショットもツイッターに投稿していた」(同前)


昨年末、都内の自宅で自死
 彼女の証言を報じた「週刊女性」に対し、園氏側は事実と異なるなどとして反論。同誌の版元に損害賠償と謝罪広告などを求める訴訟を提起した。昨夏から東京地裁で裁判が行われており、現在も係争中だ。

 

 そうした中、「亡くなった事実を公表しないと、彼女の存在そのものを否定することになってしまう」と取材に応じたのは、関係者から事情を聞いた千葉さんの知人だった。遺書は残されていなかったという。

「昨年12月上旬、都内の自宅で自死しているのを発見されたんです。性被害を告発後、SNSなどで誹謗中傷が寄せられ、それに悩んでいたのは事実。ただ、もともと彼女には重い持病があり、育児にも悩んでいた。性被害の告発は一つの要因だと思いますが、病気や家庭の悩みも大きかったようです」(同前)

「週刊文春」は電子版で1月26日、千葉さんの自

殺を報道。港氏も同日、追悼の言葉をツイートしたのだった。

〈強くて優しかった。だから彼女が去った今、僕はその強さと優しさだけを胸に残しておきたいと思います。千葉さん、ありがとう〉

 

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