7月26日15時3分配信 毎日新聞
長崎県大村市で三男(当時26歳)に約1億数千万円の生命保険金をかけて殺
害したとして逮捕された元保護司、佐々木繁一容疑者(75)=同市東大村2=
が事件直前、近所の知人男性に「(自分がやっている)金融業を三男に継がせた
い」と話していたことが分かった。繁一容疑者はそのころ、知り合いの男性に、
三男で元新聞販売所従業員の政治(せいじ)さん殺害を依頼し、断られていた。
県警大村署捜査本部は殺害計画をさとられないよう偽装を図ったとみて追及して
いる。
また、繁一容疑者が受け取った保険金の一部は、殺人容疑で逮捕された学生寮
従業員、内田勝子(62)と青果行商、大平弘海(73)の両容疑者にも渡って
おり、県警は3容疑者が保険会社から生命保険金をだまし取ったとする詐欺容疑
でも捜査している。繁一容疑者が多額の借金を抱えていたとの情報もあり、動機
との関連を調べている。
近所の人などによると、繁一容疑者は事件当時、1人で金融業を営み、利率は
年3割だったというが、トラブルなどはなかったという。高級外車に所有し、特
に金に困った様子もなかった。84年5月から昨年9月までは保護司をしていた
。大村市を中心に、事件を起こした少年らを指導して社会復帰を手助けしたり、
地域の防犯活動にも参加してきたという。
政治さんは、大村市内の新聞販売所のアルバイトをしていた繁一容疑者のつて
で販売所従業員としてアパートに住み込み働いていたが、事件の約2カ月前に辞
め、繁一容疑者と同居していたという。
繁一容疑者は政治さんの遺体発見前に「息子が家に帰ってこない」と自宅周辺
の捜索を近所の人に依頼。自分も捜索に加わり03年7月1日午後11時25分
ごろ、自宅近くの同市東大村1の道路脇の側溝で遺体を見つけ119番した。県
警は第一発見者を装うことで捜査の矛先(ほこさき)が自分に向かないようにし
た可能性もあるとみている。
県警は26日午後、3容疑者を長崎地検に送検する。【柳瀬成一郎、近松仁太
郎】
最終更新:7月26日15時3分
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