札幌すすきののホテルで男性の首を切断し、頭部を持ち去ったとして親子3人が逮捕された事件で、札幌地検は3人を起訴しました。
起訴状では、自宅に持ち帰った頭部を損壊する様子を、ビデオで撮影していたことが明らかになりました。
殺人などの罪で起訴されたのは、娘の田村瑠奈被告(30)です。
起訴状などによりますと、田村瑠奈被告は去年7月 札幌・すすきのにあるホテルの客室で、恵庭市に住む62歳の男性の首を切断し、頭部を持ち去るなどしたとされています。
また、父親の修被告(60)は、瑠奈被告が自宅に持ち帰った頭部を損壊する様子をビデオで撮影するなどしたとして、殺人ほう助などの罪、
母親の浩子被告(61)に関しても、頭部を自宅に隠すこと、瑠奈被告に頼まれたビデオの撮影を修被告に依頼したとして、死体損壊ほう助などの罪で起訴しました。
3人は殺人などの疑いで逮捕され、2月28日までおよそ半年間にわたり、刑事責任能力を調べるための鑑定留置を受けていて、6日が勾留期限でした。
一方、両親の弁護人は両被告について、責任能力に問題はなく両被告に共謀の事実もないと主張していました。
社会に大きな衝撃を与えたこの事件。
親子3人が逮捕され、異様な犯行が次々と明るみに出ました。
(森永記者)「現場にブルーシートがかけられました。白い防護服を着た捜査員の姿も見られます」
去年7月、世間を震撼させた凶悪な事件。
札幌・すすきののホテル客室から、62歳男性の遺体が頭部がない状態で見つかりました。
(鷲見記者)「田村瑠奈容疑者を乗せた車が道警本部を出て、検察庁へ向かいます」
関与していたのは、なんと父と母、娘の一家3人。
3人は共謀して、札幌市中央区のホテルの客室で、恵庭市に住む62歳の男性を殺害し頭部を持ち去ったとして、殺人などの疑いで逮捕されていました。
札幌市厚別区にある親子の自宅からはー。
2階浴室からは、男性の頭部が腐敗が進んだ状態で発見されました。
親子ぐるみの猟奇的で残忍な事件。
それぞれの役割とはー。
(阿部記者)「瑠奈容疑者はホテルの浴室で、背後から刃物で男性を刺して殺害したとみらています」
このうち、実行役とみられているのが、娘の瑠奈被告です。
背後からナイフで、突然男性の首のあたりを刺したとみられ、この傷が致命傷となりました。
その後、ノコギリなどの複数の刃物で首を切断し、頭部を持ち去ったともみられています。
父親の修被告はー。
事件当日、瑠奈被告をホテル付近まで送迎していたとみられています。
そして2人は、事件当日の未明までに札幌市内の商業施設で、犯行に使用したとみられる「のこぎり」や「ナイフ」などを購入していました。
さらに母親の浩子被告も、計画段階から犯行を認識していたとみられています。
垣間見える、計画性の高さ。
そもそも、男性との接点とはー。
去年5月、すすきののダンスクラブで撮影された映像です。
瑠奈被告と被害にあった男性が、親密そうに体を寄せ合っている様子が映っていました。
そしてすぐ近くには、2人を見つめる父親の修被告がー。
これが親子と男性の最初の出会いで、このあとに瑠奈被告と男性がトラブルになったとみられています。
去年8月から、半年間の鑑定留置を受けていた親子3人。
札幌地検はこの結果を踏まえ、3人を殺人やほう助の罪で起訴しました。
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